文字サイズ

大学紹介

本学の概要や組織情報、施設案内等についてご紹介します。

概要

本学の概要をご紹介します。

基本理念と目的
沿革
学長メッセージ

基本理念と目的

本学が掲げる基本理念、目的をご紹介します。
公立鳥取環境大学の基本理念
公立鳥取環境大学は 「人と社会と自然との共生」の実現に貢献する有為な人材の育成と創造的な学術研究を行うことを基本理念としています。
公立鳥取環境大学の目的
公立鳥取環境大学は、広く知識を授け、深く専門の学術を教育・研究し、人と社会と自然との共生を実現していくため、豊かな人間性にあふれ、自ら考え行動し、力強く生きる人間を育成します。
また、持続的な社会の発展を目指し、地域の自然環境や人と人とのつながりを大切にするローカルな視点を持ちながら、自然環境の保全と人類の経済発展の両面にわたりグローバルに活躍できるバランス感覚に優れた、地域とつながり、地域を担う人材、世界にはばたく人材を育成します。

沿革

開学にいたるまで
  • 昭和40年代後半から鳥取市が女子短大や私立大学の誘致に取り組みましたが、実現に至りませんでした。
  • 平成7年、鳥取商工会議所等から、「東部地区へ公立大学を設置」についての要望が鳥取県及び市へ提出されました。
  • 平成9年6月、県と市が有識者からなる「大学設立準備委員会」を設立し、公設民営方式による新大学の設置について検討を始め、平成10年3月「新大学基本計画」を県議会、市議会に説明し、了承を得ました。
  • 平成10年4月より、具体的な教育内容の検討と教員確保に着手し、文部省の許可を受けて、平成11年3月、鳥取環境大学設立準備財団が設立されました。
  • 平成11年9月、文部省へ学校法人鳥取環境大学寄附行為と大学設置の認可申請を行いました。
  • 平成11年12月、環境に配慮した施設となるよう様々な工夫を凝らしながら大学の建設工事に取りかかりました。
  • 平成12年12月、文部省からの認可を受け、平成13年4月の開学が決定しました。
開学後
  • 平成13年4月、鳥取県と鳥取市が設置する公設民営方式の鳥取環境大学(1学部3学科)開学
  • 平成17年4月、大学院修士課程(環境情報学研究科)設置
  • 平成21年4月、既設の「環境政策学科」「環境デザイン学科」の学科名称を「環境政策経営学科」「建築・環境デザイン学科」に変更し、新たに「環境マネジメント学科」を設置(1学部4学科)
  • 平成23年12月、「公立大学法人鳥取環境大学設立認可申請書」提出(総務大臣・文部科学大臣宛)
  • 平成24年3月、公立大学法人鳥取環境大学設立認可
  • 平成24年4月、公立大学法人鳥取環境大学設立
  • 平成27年4月、法人を「公立大学法人公立鳥取環境大学」、大学を「公立鳥取環境大学」に名称変更
  • 平成28年4月、大学院修士課程(環境経営研究科)設置

学長メッセージ

ヒトという動物で特に発達している特性の一つに「科学的思考」(合理的思考と言ってもよいでしょう)があります。
ヒトの進化的誕生は約20万年と考えられていますが、ここ数百年の歴史において、ヒトは科学的思考を中心にした特性を駆使することで、飢餓による死亡率、災害による死亡率、病気による死亡率等を急速に減少させ、世界のすべてのヒトを合わせた平均寿命を約72歳にしてきました(1800年には平均寿命は30歳代でした!)
どの時代にも、個人や集団に降りかかる大きな問題が存在しましたが科学的思考等を携えて懸命に努力し克服してきました。

さて現在はどうでしょう。
現代が直面している大きな問題の一つに環境問題(ヒトに酸素や浄化された水を与えたり、気温や大気の動き等を人が生きていけるわずかな範囲に維持してくれたりしている、人類の生命維持装置である生態系の直接的、間接的破壊)があります。中でも地球温暖化ガスの排出の増大は緊急に対処すべき問題です。
ただし、この問題についても私は決して悲観的ではありません。人類の生態系の破壊が警戒されはじめた時代から考えると、ヒトが暮らす環境は改善され続けています。それは病気、飢餓、災害等による死亡率の減少を客観的に見れば明らかです。そして、これまでもそうであったように科学的思考力等をフル活動させ、乗り越えられると思っています。もちろん、そのためには懸命な努力が必要であることは言うまでもありません。

公立鳥取環境大学は2001年に、「人と社会と自然との共生」の実現に貢献する有為な人材育成と研究を目的としてつくられた大学です。今、「経営」視点をもった環境学、「環境」を意識した経営学が求められています。本学で行っている、AI・数理・データサイエンスや英語教育をベースにした、環境と経営の相交わる教育と研究が注目されており、全国からここ鳥取に学生が集まっています。また、この教育研究を支える優秀な教員も揃っています。
私は、皆さんに、「自分は、将来、どんな生き方をするのか」、「どんな仕事をしたいのか」を考えて大学での日々を送ってほしいと思います。その考えが深まることを「成長」と呼びます。これもヒトという動物で特に発達している潜在的特性です。

「環境問題」は、現在は「持続可能な社会の実現の取り組み」という言葉で呼ばれています。その取り組みのどんな部分にも「自分は、将来、どんな生き方をするのか」を考える場面は揃っています。どのように活用するのかは皆さん次第です。大学キャンパスの中で、また、大学を飛び出して地域や海外でも、行動し、考えて下さい。
皆さんが、汗をかきながら苦労もしながら成長し、生き甲斐ある人生に向かって進んでくれることを祈っています。頑張りましょう。

学長写真
理事長・学長 小林 朋道

[ Profile ]
専門分野:動物行動学、進化心理学

岡山大学理学部生物学科卒業。
京都大学で理学博士取得。
岡山県の高等学校に勤務後、2001年に鳥取環境大学講師を経て2006年より教授。
公立鳥取環境大学 環境学部長、同大学院環境経営研究科長、同大学理事兼副学長などを歴任。
2024年に公立鳥取環境大学 理事長兼学長に就任。