【持続可能な社会に向けてSDGs活動をもサポート】
低炭素社会、循環型社会、自然共存社会を築いて持続可能な社会を構築することが、喫緊の世界共通の目標になっています。そのような背景の中、公立鳥取環境大学サステイナビリティ研究所は2009年7月に開設し、再生可能エネルギー、一般・産業廃棄物、農林・海洋生物、自然・歴史環境等の各分野の研究を継続実施してきました。
2011年3月には木造平屋建で、研究室2室、ギャラリー・ホール、事務室などを備え、環境に配慮した研究所施設が完成し研究推進のより良い環境が整いました。
近年では、国連において2015年から2030年を目途に開始されたSDGs(Sustainable Development Goals)活動に対し持続可能な社会を目指す点で共通な目標ととらえ、2018年に本学は大学として取り組むことを宣言しました。サステイナビリティ研究所はその推進母体として2020年に組織改編し、学内外で連携して鋭意活動をしています。
所長挨拶
化石燃料を大量に消費し続けると、二酸化炭素のような温室効果ガスが増大して地球温暖化現象を引き起こすなど環境負荷が増大し、持続可能な社会を維持することが困難になります。これを防ぐためには、経済性を考慮しつつ、再生可能エネルギー導入を拡大し、水資源、バイオマス資源などの有効利用とリサイクルを推進し、生物多様性を維持し生態系を守ることが非常に重要になります。これらは国連サミットで採択された17のゴールから構成されている持続可能な開発目標(SDGs)とも基本的に一致するものであると考えます。私共は本研究所の独自性を活かし、かつグローバルな視点をもって地域社会の発展や活性化に貢献したいと考えています。この実現に向けて様々な活動をしながら学生とも一緒に行動し、持続可能な社会を目指し、次世代のための人材育成を図ります。
[ Profile ]
東京工業大学卒業、同大学大学院総合理工学研究科電子化学専攻修士課程修了後、東京ガス株式会社入社。2002年新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)エネルギー・環境技術開発室出向。2009年3月東京大学大学院農学生命科学研究科生物・環境工学専攻博士課程修了・2011年4月九州大学大学院工学研究院機械工学部門教授。2015年地球環境産業技術研究機構(RITE)CO2貯留G出向、九州大学水素エネルギー国際研究センター客員教授。2017年4月公立鳥取環境大学環境学部教授、2020年4月公立鳥取環境大学サステイナビリティ研究所所長に就任。