廃棄物系バイオマスの利活用を核とした低炭素循環型社会の構築に関する研究
(研究期間:平成20年4月~平成23年3月)※現在は終了しています
本学ではこれまで、廃食油から精製したバイオディーゼル燃料(BDF)を使用したスクールバスを運行することでマイカー通学の抑制に取り組んできました。本研究は、これまでの取り組みを市民生活に定着させ、環境にやさしい農産物の生産、マイカー使用の抑制等の活動に、農家、都市住民、地域組織や学生が参加することを促す低炭素社会システムを構築することを目的としています。現在、鳥取市内のスーパーマーケットで廃食油を回収し、本学内でBDFを精製してトラクターやスクールバスに使用しています。直接市民の参加を得ながら地元の大学がこれをコーディネートすること及びこの行動を通じて市民の環境保全意識を醸成し、低炭素社会を目指した社会システムの構築を図っていきます。
鳥取環境大学・株式会社タクマ 共同研究 接触分解法を用いて製造したバイオ燃料の評価
(研究期間:平成22年2月~平成23年3月)
鳥取環境大学と株式会社タクマは、触媒接触分解技術により廃食用油から製造した「次世代バイオ燃料」をスクールバス等の自動車燃料として使用する実証実験を開始しました。
- 研究目的
家庭や事業所などから発生する廃食用油から高効率かつ経済的に高品質なバイオ燃料を製造するシステムの実用化と製造したバイオ燃料を実際に利用して評価すること。 - 研究内容
- 鳥取環境大学
家庭や事業所から発生する廃食用油を回収し、バイオ燃料製造のための廃食用油原料
の品質を管理し、バイオ燃料製造実証設備にて製造されるバイオ燃料を鳥取環境大学で
使用するバス等で使用し、燃料としての品質と適用性を評価する。
適用性評価ではバイオ燃料100%利用でのバス等の運転による評価を行う。 - (株)タクマ
鳥取環境大学にて回収されている廃食用油を原料として、鳥取環境大学構内に設置する
バイオ燃料製造実証設備にて、バイオ燃料を製造し、品質を管理してバイオ燃料として提
供する。
- 鳥取環境大学
- 実施期間
- バイオ燃料の製造技術は、本共同研究とは別に、(株)タクマが独自に行っているものであり、製造技術の開発はこの共同研究の範囲ではない。
- 本触媒は北九州市立大学・藤元薫教授の開発によるものであり、本実証試験は北九州TLOの承認を受けて実施する。
- 本共同研究は、(株)タクマが応募して採択された「平成21年度次世代循環型社会形成推進技術基盤整備事業」(環境省)として実施する。