平成28年10月17日(月)に本学多目的ホールにおいて、特別企画シンポジウム 「持続可能な社会と地域づくりを考える」~持続可能な社会の実現に向けて~を開催しました。
平成28年度版環境白書では、「地球温暖化対策の新たなステージ」がテーマとして取り上げられ、地球温暖化対策に関する日本の貢献や各国とのかかわり、地球温暖化対策に取り組んでいく方策が紹介されています。今回、この環境白書の作成に携わられた環境省の担当者と鳥取県の環境行政の実務担当者を講師に迎えてシンポジウムを開催し、本学学生と一般の方を併せて173名が聴講しました。
サステイナビリティ研究所の岡崎 誠所長の開会挨拶の後、環境省総合環境政策局環境計画課の竹谷理志統括課長補佐から、「持続可能な社会の構築に向けた国内外の動向」と題して、2030アジェンダにおけるSDGsの説明、今年11月に発効するパリ協定の経済への影響や再生可能エネルギーに関する世界のトレンド、国内における温暖化対策の取組、温暖化対策と地域課題の解決事例等について解説していただきました。また、鳥取県生活環境部の太田裕司次長からは、「第2期とっとり環境イニシアチブプランに基づく取組」と題して、第1期とっとり環境イニシアチブプランの成果や実績、昨年度策定された第2期とっとり環境イニシアチブプランの方向性や施策体系、県内の再生可能エネルギーの導入やエネルギーシフトの事例、温室効果ガス削減や低炭素社会実現に向けた環境実践推進例、循環型社会の実現に向けた県内の取組み事例等について講演していただきました。
講演後の質疑では、会場の聴講者から地域のお金を集めて再生可能エネルギーに投資する(グリーンボンド)鳥取県内の事例の有無や再生可能エネルギーの熱利用の方法について質問がありました。
私たちにとって喫緊の課題である地球温暖化対策について、国内外の最新の動向や身近な鳥取県内の取組みを学ぶことができた有意義なシンポジウムとなりました。
講演 | 「持続可能な社会の構築に向けた国内外の動向」 環境省総合環境政策局環境計画課 課長補佐 竹谷 理志 氏 |
---|---|
講演 | 「第2期とっとり環境イニシアチブプランに基づく取組」 鳥取県生活環境部次長兼環境立県推進課課長 太田 裕司 氏 |
質疑応答 | コーディネーター 公立鳥取環境大学サステイナビリティ研究所 所長 岡崎 誠 |