本学環境学部浅川研究室は2009年以来、鳥取市覚寺に境内を構える天台宗の古刹「摩尼寺」の調査研究を続けてきました。その成果が評価され、2016年10月に摩尼山南半(境内側)が国の登録記念物(名勝地関係)になりました。日本最大の登録記念物(面積約37万k㎡)が鳥取県に誕生したのです。2017年度より登録記念物「摩尼山」活用整備検討委員会が組織され、3年計画の活用整備事業が始まりました。初年度(2017)は文化庁・自治体の補助をうけて、門前・奥の院・立岩の3ヶ所に案内板を設置しました。2年目にあたる今年度(2018)は7月集中豪雨のため参道周辺で大規模な土砂崩れが発生したため、災害復旧を第一として活動していますが、案内板で使った情報を応用し、登録記念のリーフレット編集にも取り組んできました。このたび2018年度公立鳥取環境大学学内特別研究費助成「登録記念物『摩尼山』の景観整備に関する基礎的研究-賽の河原と地蔵堂の復元を中心に-」の成果として刊行の運びとなりました。以下、印刷物の基礎情報です。
版型: B5版カラー 8ページ
編集: 浅川滋男+QTC
協力: 摩尼寺・鳥取市教育委員会・mts一級建築士設計事務所
発行: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
発行日: 2018年11月11日
わずか8ページのリーフレットですが、ここ10年の研究成果を網羅し、さらにまた昨年度より浅川研究室OBの宮本正崇さん(mts一級建築士設計事務所)と協働で制作してきた鷲ヶ峰「賽の河原」周辺の復元CGなど最新の成果も盛り込んで斬新な仕上がりとなっています。また、重要な部分には英文の対訳もついており、外国人でも読めるよう配慮がなされています。
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関連リンク先
(本学HP)
(浅川研究室ブログ)
リーフレット表紙
リーフレット裏表紙(トレックMAP)
明治期「賽の河原」復元CG(浅川研究室+宮本正崇制作)
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