2月26日(日)、「サイエンスカフェ鳥取2016(第5回)」をまちなかキャンパスで開催しました。
今回は大阪大学大学院理学研究科 宇宙地球科学専攻 宇宙進化グループ 教授 長峯健太郎先生をゲストにお迎えし、「ブラックホールと重力波天文学」というテーマで講演していただきました。
はじめに、ブラックホールについて説明され、ブラックホールの観測的証拠には質量を測定する必要があること、ブラックホールそのものは見ることができないので、周辺のガスの運動を調べることなどを解説されました。
次は、重力波についてのお話で、重力波は、時空間の揺らぎが波として伝播していく現象であること、星が合体するときに最も強い重力波が出ることなどが説明されました。また、大マゼラン雲からやってきた重力波のイメージ映像をスライドで披露されました。
最後に、素粒子の世界は11次元、26次元が自然で、色々な宇宙があると考えられており、その中の1つに私たちは住んでいる。宇宙の体積は無限である、と結ばれました。
19名の参加者は熱心に聴講し、知識を深めました。また、重力波についての質問が出され、長峯先生は、「重力波の速さは光速で、重力波で途中の物体が破壊されることはなく、揺らぐだけである」と回答されました。
ブラックホールについて説明される長峯先生
熱心に聴講されている参加者の皆さん
今年度のサイエンスカフェは終了致しました。 たくさんのご参加ありがとうございました。