平成28年5月26日、本学と岩美町は岩美町役場において「連携協力に関する協定調印式」を行いました。これは、両者がこれまで積み重ねてきた連携実績と信頼関係をベースに、教員の専門知識、学生の知的好奇心や活力等を源とする教育・研究活動等を加速させることによる岩美町の地域活性化を目的としています。
これまで本学では、ジオパークや漁業関係などの岩美町の地域資源を題材とする研究・教育活動に取り組んできたほか、外国人スタッフが岩美町に出張して行う英語村、教員による講習会の開催など地域住民との交流も盛んに行っています。
また、本学は、昨年10月に国から「地(知)の拠点大学」(COC事業)の認定を受け、今年4月からはこれを一層推進するため、学生がより地域と深い関わりを持つことが出来るようなカリキュラム改革を実施していますが、今回の協定締結は、これら教育活動の幅を広げることにもなります。さらに、本学の地域連携機関として設置している「とっとり麒麟地域活性化プラットフォーム」の活動の成果の一つにも挙げられます。
調印式では、高橋学長から「岩美町の環境は教育研究のフィールドとして最適」、榎本岩美町長から「学生には地元の人が気づかないような提案をしてほしい」という期待のコメントがあったほか、立会人として出席された林鳥取県副知事からは「これまで教員が個々に行っていた活動が組織同士のつながりとして協定になったことは意義深い」という発言がありました。
調印式後には、本学の学生2チームが岩美町に関連のあるテーマで発表を行いました。吉永ゼミからは漁村の現状への問題意識から魚食普及にかかわるテレビ番組制作を通じて取り組んでいることを、泉ゼミからはトワイライト瑞風の運行を契機に、山陰を盛り上げるための企画をゴミ拾いイベントと関連させて取り組んでいることを紹介し、約30名の出席者は熱心に聴き入っていました。