平成29年6月23日(金)、株式会社廃棄物工学研究所と本学の協力により実施している「低炭素シンポジウム」を東京/北とぴあ(北区王子)にて開催しました。このたびのテーマは「廃棄物処理と温暖化対策」です。
215人の参加者を迎えて、本学の田中勝客員教授による企画趣旨説明からシンポジウムは幕開け。
続いて、昨秋発効した気候変動抑制に関する国際的枠組みである”パリ協定”と、その今後を見据えながら、廃棄物処理(処理施設のエネルギーを活用と再生可能エネルギーの高度利用など)と温暖化対策の推進に関する新たな知見が各講演者から提供されました。
プログラム・講演内容[講演者]
- 開会挨拶
- シンポジウム企画趣旨
[公立鳥取環境大学 客員教授 田中 勝]
- 基調講演
- 廃棄物処理における国の重点施策
[環境省大臣官房 廃棄物リサイクル対策部 廃棄物対策課長 瀨川 恵子 氏]
- 地方行政解説
- 廃棄物処理施設のエネルギー活用と温暖化対策
[川崎市 環境局施設部 担当部長 浮島処理センター所長 田中 耕治 氏]
- 特別講演
- 再生可能エネルギーとしてのゴミの発電の高度利用
- [東京電機大学 工学部 電気電子工学科 教授 加藤 政一 氏]
- 技術解説
- エネルギー活用や省エネを考慮した施設設備~「計画・設計要領2017改訂版」の活用
[(一社)日本環境衛生施設工業会 技術委員会 委員長 近藤 守 氏]
講演後のパネルディスカッションでは、田中客員教授がコーディネーターを務め、各講演について参加者から寄せられた質疑に応答する形で進行。昨今話題のAI(人工知能)やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術の廃棄物処理施設への援用可能性や、温暖化対策に配慮しながら資源を大切とする”3Rの推進”と”適正処理の確保”を両輪とした循環型社会の構築の必要性などについて質疑がなされ、終了予定時間を超える熱心な意見交換が行われました。
会場の様子
質疑応答の様子