平成29年10月29日(日)、「サイエンスカフェ鳥取2017(第1回)」をまちなかキャンパスで開催しました。
今回は神戸常磐大学保健科学部 教授 栗岡誠司先生をゲストにお迎えし、「美しく、おもしろい化学の世界を楽しもう」というテーマで実験を交えながら講演していただきました。
はじめに、アンモナイトの化石を回覧され、化石とは「石に化けた生き物」で、化学とは「化けることを学ぶ」という説明をされました。
次に以下のような化学反応の実験が披露されました。
・普通紙をニトロ化してニトロセルロースに変え、一瞬で燃やす
・水に溶ける紙を配布し、証拠が残らない用紙と説明
・水を包む風呂敷を紹介し、バケツ一杯の水を包んで見せ、急な雨のときに合羽として使えることを説明
・切れない繊維でできた軍手にガスバーナーの炎を当て、500℃に耐える耐熱白衣を紹介(消防服へ応用されていることを説明)
・午後の紅茶とコーラとファンタグレープのニセモノ(イソジンを溶かした液)を配布し、ビタミンCで還元して透明にする(イソジンのヨウ素の酸化作用は消毒に用い、ヨウ素がビタミンCで還元されて色が消えることを説明)
・時計反応溶液の配布と実験(ヨウ素デンプン反応)
・融点29.8℃のガリウムを、体温で溶かす
・金、銀、白金、チタンなどいろいろな金属を回覧し、重さを体感
・ルミノール反応で赤、青、緑の光の三原色を作る
・ビスマスの骸晶を配布し、光の干渉によって生じる色の観察
30名の参加者は熱心に聴講し、また、自分たちでも実験を行い、化学の世界を楽しみました。
次回第2回(11月23日(木)午後1時~まちなかキャンパスに於いて)は、「ミュオンの現代:ミュオグラフィ」というテーマで、東京大学地震研究所 教授 田中宏幸先生にお話しをしていただきます。
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