平成30年6月29日(金)、株式会社廃棄物工学研究所と本学の協力により実施している「低炭素シンポジウム」を川崎市産業振興会館にて開催しました。この度のサブテーマは「廃棄物処理施設の変革」です。
239人の参加者を迎えて、本学の田中勝客員教授による企画趣旨説明から始まりました。続いて、環境省による第4次循環基本計画や廃棄物エネルギー利活用に向けた計画指針の具体的な中身について、また廃棄物焼却による発電エネルギーや処理施設の活用を見出そうとする新たな試みが各講演者から提供されました。
プログラム・講演内容[講演者]
- 開会挨拶・シンポジウム企画趣旨
- 「廃棄物処理施設の変革」
公立鳥取環境大学 客員教授 田中 勝
- 基調講演
- 「第4次循環基本計画など国の重点施策について」
環境省 環境再生・資源循環局 廃棄物適正処理推進課 課長補佐 大沼 康宏 氏
- 地方行政解説
- 「生まれ変わる清掃工場~杉並清掃工場の経験~」
東京二十三区清掃一部事務組合 建設部 推進担当課長 横田 幸利 氏
- 特別講演
- 「埋立処分の変革~廃止後の跡地利用を優先した最終処分場~」
- 福岡大学 工学部 資源循環・環境グループ 教授 樋口 壯太郎 氏
- 技術解説
- 「廃棄物からのエネルギー回収施設の整備状況」
(一社)日本環境衛生施設工業会 技術委員会 委員長 保延 和義 氏
講演後のパネルディスカッションでは、田中客員教授がコーディネーターを務め、埋立処分場の変革、焼却施設の変革の必要性や変革後の姿などについて言及しながら、各講演について参加者から寄せられた質疑に応答する形で進行し、終了予定時間を超える熱心な意見交換が行われました。