平成30年10月15日(月)、「持続可能な社会と地域づくりを考える ~持続可能な社会の実現に向けて~」を本学講義棟100講義室にて開催しました。
この特別企画シンポジウムは、最新の国の環境政策や地方が取り組む環境行政を学び、持続可能な社会づくりの在り方について議論することを目的とし、4年度連続(4回目)での開催となります。今年の「平成30年版 環境白書」は「地域循環共生圏の創出による持続可能な地域づくり」をテーマとして、「環境白書」、「循環型社会白書」、「生物多様性白書」の3つの白書が合冊され、環境問題の全体像がわかりやすく提示されており、本学の学生にとってまさにバイブルともいえる白書となっています。
シンポジウムには、近隣地域で様々な環境保全活動等に関わっておられる一般の方々など、175人の参加者にご来場いただきました。 横山サステイナビリティ研究所所長よりまず開催の挨拶及び本学の「SDGs取組宣言」を行いシンポジウムは幕開け。次に、「平成30年版 環境白書」の作成に関わられた環境省の五十嵐祐介課長補佐から、第五次基本計画で提唱された「地域循環共生圏」の創造に向けて、地域資源を持続的に活用することで地域に活力をもたらす取組や、ライフスタイルの転換や環境再生に向けた取組等について具体例を交えた事例を紹介していただきました。引き続き、米子市の電力事業会社ローカルエナジー株式会社 森真樹常務取締役より「エネルギーの地産地消による地方創生」と題して、エネルギーの地産地消により地域経済の基盤を創出する取組や同社が今後取り組もうとする新事業、VPP(バーチャルパワープラント)のAI活用などについて講演がおこなわれ、国の最新の環境政策と地方のユニークな新電力エネルギー会社が取り組んでいるエネルギービジネスについて学生にわかりやすく解説をして頂きました。
プログラム・講演内容[講演者]
- 開会挨拶・シンポジウム趣旨説明
- 公立鳥取環境大学 サステイナビリティ研究所所長 横山 伸也
- 講演
- 平成30年版 環境白書~地域循環共生圏の創出による持続可能な地域づくり~
環境省大臣官房環境計画課 課長補佐 五十嵐 祐介 氏
- 講演
- エネルギーの地産地消による地方創生
ローカルエナジー株式会社 常務取締役 森 真樹 氏
講演後の質疑応答では、聴講者から環境保全への取組を進める上での地域住民の協力の必要性に関する質問や蓄電池などのエネルギーリソース活用の方策、バイオマス発電の地域熱供給に関する質問など活発な質疑応答と意見交換が行われました。