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TUESレポート

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第3回ジオパークサイエンスカフェを開催しました

10月27日、まちなかキャンパスで「宇宙を人類の生活圏に~日本発の民間月面探査への挑戦~」と題し、第3回ジオパークサイエンスカフェが開催されました。株式会社ispaceの秋元衆平氏をお迎えし、小学生から一般まで22名の参加者とともに有意義な時間を過ごし、宇宙未来図に思いを馳せました。
株式会社ispaceは、昨年30か国が参加した月面着陸賞金レース「Google Lunar XPRIZE」において、チームHAKUTOとして日本から唯一参加し、月面探査車ローバー「SORATO(宙兎)」とともに挑みました。ファイナリストとなるも、惜しくも勝者なしでレースは終了となりました。しかし、各国ファイナリスト達の思いは途切れておらず、それぞれの開発レースは続いており、チームHAKUTOも新生「HAKUTO-R」としてさらなる飛躍を目指している、と意気込みを語られました。講演の話題の中では、鳥取県と2016年に連携協定を結び、月面探査ローバーの試走実験を鳥取砂丘で行った経緯や、なぜ数ある日本の砂丘の中で鳥取砂丘が仮想月面とされたのかも詳しく教えていただきました。参加者からは、「探査車にキャタピラーを使用しなかったのはなぜか」「月での着陸地点は決まっているのか」「月の土地所有について境界線、国際法などあるのか」など、さまざまな質問が飛び出し、講師は一つひとつに分かりやすく丁寧に答え、参加者はさらに理解を深めました。最後に講師から、「やりたいことをするためには、経験をつむこと、何度でも挑戦すること、行動を起こすこと、それが乗り越えられる「新たな一歩」となる」とメッセージが贈られました。そして、次なる挑戦では月面着陸を確実なものとし、物資を輸送し、月の資源を活用しながら人類の生活圏へとつなげる開発に向け確かな歩みを続ける、と結ばれました。

 

講師 秋元衆平氏講師 秋元衆平氏
参加者からの質問タイム参加者からの質問タイム