令和元年5月8日(水)に本学において、「平成30年度 地域イノベーション研究センター研究成果報告会」を開催しました。
当センターは、「地域課題の調査・研究成果を広く社会に提供することで鳥取県固有の豊かな地域生活の実現に寄与する」ことを設立趣旨としています。今回の報告会では、本学教員8名が多種多様な専門研究についてそれぞれ報告を行いました。参加者は過去最多の122名をお迎えし、近隣自治体、法人、経済団体および一般の方々や本学学生らが熱心に耳を傾けました。
冒頭の挨拶で吉永センター長は、「AIの普及やゲノム編集技術などを用いた新しい医療技術の発展とともに世の中は大きく変わろうとしている令和の時代を迎え、このような時代を生き抜くには、従来の理系・文系の枠を超え文化や世界観をも包含した新しい社会イノベーションが必要」と述べ、本学の経営学部・環境学部の両学部教員が、短い講演時間の中ではありましたが端的にまとめられた報告を次々と行いました。参加者からは、「各教員の研究対象・取組みを知るきっかけとなった」「地域密着型の発表が多く興味深かった」「普段馴染みのない分野の話を幅広く聞くことができた」「時間が短く詳細な話をもっと聞きたかった」などの声をいただきました。また報告会終了後、熱気冷めやらぬ参加者と講演者との交流も活発に行われました。
<プログラム>
報告1 環境学部 戸苅丈仁准教授「メタン発酵を核とした鳥取県内で発生する地域バイオマスからのエネルギー回収システム」
報告2 環境学部 山本敦史准教授「鳥取県産農産物における有用成分の探索」
報告3 環境学部 重田祥範准教授「気象情報のWeb公開と防災アラート速報の配信-防災気象観測システムの構築-」
報告4 環境学部 浅川滋男教授「『賽の河原』の風景-摩尼山地蔵堂の考証と復元-」
報告5 環境学部 門木秀幸講師「鳥取県における焼却施設の水銀物質フロー推計モデルの構築と排出削減への応用」
報告6 経営学部 倉持裕彌准教授「鳥取県内のコミュニティビジネスに関する実態調査」
報告7 経営学部 磯野 誠教授「中小企業による新製品・サービス開発の成功要因」
報告8 人間形成教育センター 太田太郎准教授「千代川水系におけるアユPlecoglossus altivelisの減少要因の究明」