令和元年5月25日、モナークホテルで鳥取県造園建設業協会総会の記念講演会がおこなわれ、環境学部4年の中本豊さん、中前朱里さんが「鳥取市有隣荘庭園(国安)の保全と活用計画」を講演しました。
平成30年度の人間環境実習演習Bの授業成果です。
有隣荘は料亭として知られますが、700坪程の池泉回遊式庭園も有名です。しかし資料が残っておらず、100年前、京都の庭師が来て造ったと口伝があるだけで、その謎解きに挑みました。
学生は舐めるように現場を見てスケッチを起こし、須弥山蓬莱式庭園の成り立ちを解明し、「比翼の鶴石」という、日本には例のない石組みを、鳥取の作庭家の指導の下でまとめました。また、20基もの灯籠の中には十字架を刻んだ灯籠を発見し、隠れキリシタンの存在を窺わせました。環境学部中橋教授は、幾度と京都を往復しヒアリングを重ね、老舗造園会社から京都と因幡のお庭の結びつきを教わりました。
講演時間は50分で、中橋教授は前座を、主演は中本さん、中前さんで行い、聴衆者は鳥取の造園家が40名ほどでした。
中橋教授は、「講演会終了後のパーティには、衆議院議員をはじめ公益法人の役員も見えられていましたが、学生はものおじせず堂々と対応し、頼もしく感じた次第です。」とコメントしました。
中前朱里さんと中本豊さんの講演に聞き入る専門家