環境学部 重田祥範 准教授の研究室では、気象や地理的環境の変化が人体に与える影響を研究しています。近年技術進歩の目覚ましいIoT機器を用いて、外部環境の変化による人体の反応を客観的かつリアルタイムに把握、分析することで、これまで個人の主観として語られることが多かった大自然のセラピー効果の「見える化」を試みています。
このたび、重田准教授が東京電力ホールディングス株式会社様、東京パワーテクノロジー株式会社様と実施している共同研究において大自然の「セラピー効果」を測定し、その結果がリーフレットになりました。
調査では、尾瀬国立公園を舞台として、ウェアラブル心拍センサーを着けた学生がトレッキングをおこない、気温や大気圧の変化に伴う心拍数とストレス指標の変動を観察しました。得られたデータから、勾配のある登山道で心拍数が急上昇するのと対照的に、ストレス指標は安定した数値を示すことが明らかになりました。
2019年にも環境・経営学部の学生40名が4泊5日の日程で2回に分けて参加し、尾瀬での調査を実施しました。重田研究室では、今後も引き続き、バイタルサインデータと気象データを照らし合わせて、どのような環境要因に対して人の心が癒されるのか調査を継続していきます。
尾瀬での観測
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