コロナ禍のなか、広報が遅れましたが、環境学部浅川研究室が続々と本学特別研究費等の成果報告を刊行しております。新しい方から順にご案内します。2020年11月には、今年度本学特別研究費助成研究「文化遺産報告書の追跡調査からみた過疎地域の未来像」の成果報告書が公刊されました。
報告書名: 『古民家「終活」の時代』
序-昭和 49 年の風景
第1章 研究の目的と概要
第2章 再訪民家とその変容パターン
第3章 『秋田県の近代化遺産』その後
第4章 『鳥取県の民家』その後- 成果と課題
第5章 寅さんの風景-マイ・バック・ページ
後記-時は消え去りて
付録: 近代化遺産遺産を往く-秋田紀行(総頁数159p.)
従来、文化財系の研究は対象を調査して、その保全・再生・活用等を提案するのが普通ですが、この研究は30~45年前に刊行された報告書の再訪・追跡によって、地域社会の近未来像を読み取り、民家等歴史的建造物の安寧な「終活」を提案したものです。
2020年3月には、昨年度(2019)本学特別研究費助成研究「四川高原カム地区のチベット仏教と能海寛の足跡に係る予備的調査研究」の成果報告書を刊行しています。いまこの報告書をもとにした出版計画も進んでいます。
報告書名: 『能海寛を読む-「世界に於ける仏教徒」の口語訳と批評-』
第1章 序論
第2章 『世界に於ける仏教徒』口語訳
第3章 能海寛を読む-『世界に於ける仏教徒』批評
第4章 おわりに
付録1 雲のかなたへ-白い金色の浄土
付録2 明治26年刊『世界に於ける仏教徒』原文転載(総頁数118p.)
このほか、昨年度(2019)のプロジェクト研究2・4「漫画と文献で読む魏志倭人伝」の成果として、後漢書倭伝・魏志倭人伝・宋書倭国伝の口語訳を冊子としてまとめ、2019年度末に刊行しました。数ある倭人伝の口語訳に環境大学版が付け加わったわけであり、後世の評価がどのようになるか期待されます。
報告書名:『魏志倭人伝を読む-後漢書倭伝・魏志倭人伝・宋書倭国伝の口語訳』
以上3冊の報告書を入手希望の方は[email protected]までご連絡ください。
《関係サイト》浅川研究室ブログ
・『古民家「終活」の時代』刊行!
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2325.html
・今年も、二つの新作
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2191.html
-「世界に於ける仏教徒」の口語訳と批評-