本学と鳥取商工会議所工業部会とのSDGs連携事業(※)において、工業部会員であるマルサンアイ鳥取(株)の課題解決の一環として、令和3年10月29日(金)に、環境学部 門木秀幸 准教授とそのゼミ生が同社を訪問しました。
(※)
SDGs連携事業では、SDGsの取り組み推進を目的に工業部会と本学の教員及び学生が連携し、企業の環境分野における課題を解決します。今後3年程度継続予定であり、本年度は3社の課題解決に取り組んでいます。そして、課題解決を通じて、本学ではSDGsの目標達成並びに学生の成長を目指します。なお、この連携事業は、本学におけるSDGs推進組織であるサステイナビリティ研究所が主導し、また、本学創立20周年記念事業としても取り組んでいます。
マルサンアイ鳥取では、豆乳製造に伴う、おからの排出(年間約8,220トン(毎年増加している))及びその処理における課題(腐りやすい、処理に伴う輸送費等)があります。この日、このおからの有効利用等を検討している(一財)日本きのこセンター菌蕈研究所及び(公財)鳥取県産業振興機構、そして本学が集まり情報交換会が行われました。
最初に、マルサンアイ鳥取の兼子明 代表取締役社長から現状の豆乳生産量及びおからの排出量、処理費用(何れも毎年増加している)等の説明がありました。そして「SDGs連携事業のメディアへの広報の効果により、多方面から問い合わせや提案を受けている」と話しがありました。
続いて、門木 准教授から「おからの食品としての活用」「おからを流通させるための乾燥処理に関する調査」「おからを用いた新規素材の開発」等のゼミ生の研究紹介がありました。それに対して「豆乳おからと豆腐おからから作った食品の味が異なる(豆乳おからは苦い)のは、おからになるまでの生産工程が異なるためではないか?」「苦味含む豆腐の風味を活かしてはどうか?」「新規素材は、耐水性が低いとのことだが、それであれば食品の包装やオブラート等に活かせるのではないか?」等の意見がありました。
次に、菌蕈研究所から「きのこ栽培におけるおからの活用」、鳥取県産業振興機構から「県内食品会社からの食品活用提案」「県内牧場での飼料活用」等の説明がありました。最後に次回の開催時期等を決め情報交換会を終えました。
今後、ゼミ生は、本日の意見等をもとに研究を進め、本年度末までに、研究成果として課題解決方法を各企業に提案する予定です。良い研究成果が望まれます。
ゼミ生の研究紹介1
ゼミ生の研究紹介2