今回は身近な果物である「バナナ」の生産現場の課題を映画の上映を通し、持続可能な開発とは何かを考えることを目的に、環境学部3年生の笈川慶司さんが企画し、司会進行も行いました。
まず、参加者にフィリピン産を中心に購入してきた色々な企業のバナナを普段スーパーで購入する感覚で1本ずつ選んでもらい試食をしました。次に、ドキュメンタリー映画「甘いバナナの苦い現実」の3部構成の一つを見終わるたびにバナナを1本ずつ選び、試食を行い、参加者に意識の変化を感じてもらいました。その後、参加者全員によるディスカッションを行いました。
参加者からは「農園と海外の大企業との不平等な契約という不幸な結果を生まないためにも教育が必要なのだと思った」という感想や「原種に近いバナナであるバランゴン種を残すことによって遺伝病による損害を受けることを防ぐことができるのではないか」という意見もありました。また、価格の安いバナナを手に入れることができる背景を知ることにより、我々のできることは何か、現実を知ることの重要性など活発な意見を交わしました。
海外の商品が日本で安く手に入る理由を知ること、考えること、そして行動していくことの重要性を考えるきっかけとなったイベントとなりました。
バナナを選ぶ参加者
ディスカッションの様子