江守氏は2021年より現職。東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 客員教授。専門は地球温暖化の将来予測とリスク論でIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次及び第6次評価報告書の主執筆者でもあります。
講義では、世界の平均気温上昇の原因は人為要因が多くを占めることは疑いの余地がないこと、このまま温室効果ガス排出量を減らす対策をしなければ、将来の世代や発展途上国の人たちに深刻な被害をもたらすこと、環境倫理の観点から日本人の脱炭素への価値観の大転換を起こすことが1.5℃上昇へ抑える努力につながること、といったお話をいただきました。
講義後寄せられたアンケートには「気候変動で特に影響を受ける人たちのことを自分事として考える感受性を高く持つことを忘れずにいたい」「自分たちが小さくコツコツと対策を重ねていくのは意味がないのでは、と最近考えていたが、今回江守先生の講義で“3.5%ルール”という言葉を知り、自分がやっていることは無駄ではないし、これからも続けていこうと思えた」といった感想をいただきました。
講義の一場面(オンライン)