本学環境学部の徳田悠希准教授、琉球大学理学部の千徳明日香助教・名嘉翼氏および東京大学大学院農学生命科学研究科清水啓介特任助教らの共同研究による研究成果が、国際学術雑誌「Scientific Reports」誌に掲載されました。
研究概要はこちらから(PDF:605KB)
【研究のポイント】
■沖合の砂泥底にすむタマサンゴにおいて、これまで謎だったその一生(ライフサイクル)を明らかにしました。
■タマサンゴは玉のような丸い形で砂に潜りますが、その子ども時代は海底に転がる貝殻
片などに付着して暮らし、砂にも潜らないことがわかりました。
■砂に潜るタマサンゴは固着性のタマサンゴが無性生殖による自切で形成していました。
■これまで手付かずだった沖合の海底にすむサンゴ類の生態解明や保全につながる重要な
一歩となります。
【論文情報】
(1)論文タイトルDimorphic life cycle through transverse division in burrowing hard coral Deltocyathoides orientalis
(砂に潜るタマサンゴに認められた横分裂による世代交代)
(2)雑誌名
Scientific Reports
(3)著者
Asuka SENTOKU*, Keisuke SHIMIZU, Tsubasa NAKA, Yuki TOKUDA
千徳明日香 1*、清水啓介 2、名嘉翼 1、徳田悠希 3
所属 1 琉球大学理学部物質地球科学科、2 東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻、
3 公立鳥取環境大学環境学部環境学科
*責任著者
(4)DOI番号
https://doi.org/10.1038/s41598-022-13347-2
【研究サポート】
本研究は、科学研究費補助金(18K13649,20K04147,B18H03366A,21K14032)、公立鳥取環境大学特別研究費のサポートにより実施されました。