本学と鳥取商工会議所工業部会とのSDGs連携事業(※)において、工業部会員である三洋テクノソリューションズ鳥取株式会社(以下「STS社」という。)の課題を解決するため、経営学部 磯野誠 教授が担当するプロジェクト研究(以下「プロ研」という。)の学生有志が、令和4年7月7日(木)に同社を訪問しました。
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SDGs連携事業では、SDGsの取り組み推進を目的に工業部会と本学の教員及び学生が連携し、企業の環境分野等における課題を解決します。そして、課題解決を通じて、本学ではSDGsの目標達成並びに学生の成長を目指します。なお、この連携事業は、本学におけるSDGs推進組織であるサステイナビリティ研究所が主導して進めています。
このSDGs連携事業は、昨年度から開始しており、環境学部 金相烈 教授及び門木秀幸 准教授とそれぞれのゼミ生が、ゼミ活動(授業)として他企業の課題解決に取り組んでいます。一方、今回のSTS社では「SDGsの観点からの新商品づくり(食による健康、食材廃棄ロス削減、ジェンダーレス社会の実現)」をテーマにした地域貢献活動として学生の募集を行い、その募集に手をあげた学生が課題解決に取り組むことになりました。そのため取り組む学生は、そのテーマに近い内容を学んでいることが相応しく、専門分野の一部が「新製品開発、マーケティング」である磯野 教授が担当するプロ研の学生のなかからとなりました。今後、この有志の学生は、授業では無く地域貢献活動として、この取り組みを行っていきます。また、磯野 教授は、この取り組みにおいて学生にアドバイス等を行います。
7月7日(木)の当日は、最初に、SDGs連携事業地域貢献活動開始式を行いました。開始式では、まず森下哲也 工業部会長、江﨑信芳 学長、長谷泰彦 取締役副社長から挨拶がありました。学長は、この連携事業において、実際の企業の課題解決に本学の学生が取り組めることについて、感謝を述べました。続いて、スケジュール説明、プロジェクトメンバー紹介、学生自己紹介、STS社紹介、取組趣旨説明が行われました。学生自己紹介は簡単なものでしたが、緊張しながらもやる気に満ちた学生の意思が出席者に伝わりました。
開始式後、学生とSTS社の社員が机を囲み、PC等を使い具体的な取り組みに入りました。1回目となる今回は、最初にSTS社から新規事業の考え方、進め方、ルール説明等の話しがありました。続いて、商品のコンセプト等を検討しました。そのなかで「日々の生活のなかで困っていること」等について、KJ法を用いて考えました。付箋にアイデアを書き、それを壁ボードに「環境」「食」「気候」「ジェンダー」のグループ毎に分けて貼り付け、思考をまとめました。そして最終的に「食品の賞味期限」「ゴミの分別」の2つを検討することに絞り、次回までに、その2つを元に商品案を考えてくることになりました。今後、数回STS社に学生が訪問し、この取り組みを進めていきます。
本学は、この連携事業を含め、その取り組みのなかで学生の能力を活かすとともに学生の成長を目指して、SDGsに取り組んでいきます。