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TUESレポート

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SDGs連携事業地域貢献活動3回目について

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本学と鳥取商工会議所工業部会とのSDGs連携事業において、工業部会員である三洋テクノソリューションズ鳥取株式会社(以下「STS社」という。)の課題を解決するため、学生が、令和4年7月21日(木)の2回目(※)に続き、8月8日(月)に同社を訪問しました。この日、学生は、夏期休業に入ったこともあり、1名はリモートでの参加となりました。

(※)SDGs連携事業地域貢献活動2回目について.
http://www.kankyo-u.ac.jp/tuesreport/2022nendo/20220725_1/

STS社では「SDGsの観点からの新商品づくり(食による健康、食材廃棄ロス削減、ジェンダーレス社会の実現)」をテーマに、学生有志による地域貢献活動を行っています。前回の打ち合わせでは、「ゴミの分別」で検討を進め、「解決したい社会課題」として「生ごみを循環させたい」「ごみ処理場所の問題(悪臭・害虫・動物)を解決したい」「生ごみを乾燥させる商品(ウォーターサーバーと同じ仕組みのサブスク)」等の意見があがりました。そして、今回までに、学生が商品コンセプトを意識して「①仕組み(生ごみを乾燥させ堆肥にするのか等)」「②仕組みから考えた製品(乾燥機、コンポスト等)」「③費用回収の仕組み(利益を得るには等)」「④現状調査(既存商品、普及しない要因等)」「⑤メリット/デメリット(気付いたこと)」等を検討してくるように課題がありました。

まず、学生1人ずつ課題の検討結果を学生とSTS社の社員(以下「PJメンバー」という。)に説明しました。そのなかには「堆肥化の際に熱が必要であり、大きなビルやデパートのボイラーの熱やゴミ焼却場の熱を利用する」や「費用(コスト)回収のためサブスクと堆肥売却の2種類の手段をとる」「環境に配慮した企業として企業価値の向上につながる」「堆肥化は、CO2排出量の抑制とともに最終処分場の残余年数を延ばすことが可能」「コンポスターを生ゴミの肥料化とプランターとして2way使用できるようにする」「この取り組みが成功すればSDGs先進県である鳥取の更ならアピールとなる」「行政を引き込むにあたっては既存の補助金を活用することでも可能」等の話しがありました。それに対してPJメンバーから「コストがかかるのであれば別の仕組み(方法)がとれないのか?」や「製品とする場合、乾燥機にするのか、コンポストにするのか絞ったほうが良い」「文字だけでなく絵等で分かり易くして欲しい」「全体の仕組みを考え過ぎて製品の機能や仕様が明確になっていない」「製品を使用する利用者の利便性を考慮する必要がある」「堆肥化することが難しい生ゴミは?」「サブスクは初期費用を抑えることができるメリットがあり、そのことを考慮する必要がある」「現実的に考えることも、夢を描くことも、どちらも大事」等の質問や意見、要望、助言がありました。

この活動では、最終的にSTS社の役員等の前で、学生が商品企画案のプレゼンを行います。その日は、9月22日(木)に予定されています。今まで3回を終え、学生の様々なアイデアが出てきました。ここからは、プレゼンに向けて、プレゼン用の資料の作成に入っていきます。この日の最後には、その資料作成の参考にと、STS社の社員が作成した自社商品企画のプレゼン用資料を確認しました。

いよいよ最終段階の、この活動、学生が最高のパフォーマンスを発揮することが期待されます。

 

課題の検討結果を説明する学生1<br>(モニタ上部:リモート)課題の検討結果を説明する学生1
(モニタ上部:リモート)
課題の検討結果を説明する学生2<br>(右側手前:身振り手振りを交えて)課題の検討結果を説明する学生2
(右側手前:身振り手振りを交えて)
PJメンバーからの<br>質問・意見・要望・助言を受ける学生PJメンバーからの
質問・意見・要望・助言を受ける学生
プレゼン用資料を確認プレゼン用資料を確認