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TUESレポート

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「オンラインde国際交流」を実施しました

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Web会議システムを用いた国際交流イベント「オンラインde国際交流」を6月から7月までに3回行い、延べ83名の本学学生が参加しました。

第1回は、鳥取市国際交流員のシュターク氏から「ドイツのライフスタイル」というテーマでドイツの大学と仕事について話を聞きました。ドイツの大学は入学試験がないことや公立大学は授業料が無料であること、また大学からの就職活動のサポートが無く、学生個人で就職活動を行っていくこと、そして卒業するタイミングは人によって違うことから卒業式も無いなど、日本の大学との違いに参加学生は驚いていました。また、就職活動を行っていく上でどんなスキルや知識、経験をもっておくのが良いかなどの説明を受け、ドイツの平均初任給や労働条件など日本の企業との違いも知ることができ、充実した時間となりました。

第2回は、鳥取JICAデスク国際協力推進員芝田氏からケニアでの青年海外協力隊員の体験について話を聞きました。ケニアでの生活は農村での暮らしで、水道はなく川から水を汲み、また電気も一日4時間しか使えず、スーパーもないという環境だったことが伝えられました。そのような厳しい条件の下で、小学校で農業クラブを立ち上げて児童に作物栽培を教えたり、食物の栄養指導をしたり、また農家を訪ね、茶葉や野菜を始めとする作物の栽培をサポートしたり、コミュニティで栄養価の高いレシピを紹介したりと巡回指導を行った経験について説明を受けました。約2年近い滞在を通して、ケニアの良い面、悪い面を実際に体験したことや、また活動を通して培った経験と知識を生かして、これからも人々の生活水準を上げることに貢献したいと述べられました。

第3回は、古代ヘブライ語講師の川端氏を招いてイスラエルの国についてレクチャーを受けました。まずはイスラエルと聞いて紛争や荒涼とした砂漠が広がっているというイメージがあるが、実際はそうではなく、国土の面積は四国と同じ位の大きさという小さな国でありながら、地理的にアフリカ、アジア、ヨーロッパの間にあるため、蝶番のように世界の繋ぎ目として重要な役割を果たしており、農業やIT産業が盛んで、世界各国の主要企業がイスラエルにイノーベーションセンターを設置していると説明を受けました。その他、イスラエルは水源が少ないことから海水を淡水化する最先端水技術で世界から注目を浴びていること、そしてアグリテックの先進国であり、国土の大部分が乾燥・半乾燥地域のため、点滴灌水技術やハイテク生産システムが発達しており、その技術を世界中に輸出していることも知ることができました。また古代からエジプト文明、メソポタミア文明の影響を受け、周辺諸国から統治されてきた長い歴史の背景があり、1948年に独立してイスラエルが建国された経緯の説明も受け、イスラエルの国を支えている愛国心、シオニズム運動によって今のイスラエルがあることが分かり、イスラエルに対するイメージが変えられる機会となりました。

それぞれの回で、参加学生はゲストスピーカーの話を熱心に聞くだけでなく、積極的に質問を行っていました。参加学生からは「ドイツでは、新卒一括採用がなく、自分で仕事を見つけて就職しなければならないということに驚きました」、「改めて途上国の問題の深刻さを知ることができた。日本で生まれ、おいしく食事を毎日食べ、質の良い教育を受けることができる自分たちがいかに恵まれているかと思った」、「イスラエルへのイメージが大きく変わった。これまで紛争が多い危険な場所かと考えていたが、それはイスラエルの一部に過ぎないと分かった。乾燥した地域だからこその農業技術の高さや、ユダヤ教の教えに基づいたまちづくりなど知らないことを多く知ることができ、イスラエルについてもっと知りたくなった」などの感想が寄せられました。

オンラインを通じて、なかなか訪れることができない国の実情の話を聞いたり、他国の大学生活や就職関連の情報を得たりと、参加学生の視野が広がる有意義なオンライン国際交流となりました。

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