令和4年11月5日(土)、本学多目的ホールにて、第3回山陰海岸ジオパークサイエンスカフェ「海外のジオパークや日本のほかのジオパークでは何をやっているの?」を開催し、高校生を含む11名の方にご参加いただきました。
講師は、兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科講師、地質学専門、世界ジオパーク・日本ジオパークの現地審査員 松原 典孝氏で、ジオパークとは何か、山陰海岸ジオパークと姉妹提携しているギリシャユネスコ世界ジオパークを中心に、ヨーロッパや中国のジオパークが何を目的に、どんなことをやっているか、また、山陰海岸ジオパークに住む私たちが、これからどのような取り組みをしていけばよいのかを学びました。
講師は、「ジオパークとは地質学ではなく人である」ということをスライドを使って分かりやすく説明しました。
その中で、海外のジオパークについて、ギリシャやフランス、イタリアなどを例に挙げ、その地域に住む人々が地域の特色や宝について自発的に学び、活性化する取り組みに参加して伝統や知恵を継承しつつ経済活動と資産保全の両立を目指していることなどを紹介しました。また、小麦粉と簡単な装置を使い、大陸のプレート移動に伴って生じる割れ目の仕組みを知る実験をしました。
最後に参加者から「どういう所がどういうことをきっかけにして、ジオパークとして認定を受ける活動や取り組みをしているのか」など具体的な質問が寄せられ、講師は様々な地域の例を挙げながら解説しました。
次回の第4回山陰海岸ジオパークサイエンスカフェは、小学生を対象に「日本列島まっぷたつ?!フォッサマグナの謎に迫る」をテーマにして12月4日(日)に開催します。
講師 松原 典孝氏
イベントの様子
実験をする様子