令和5年9月2日(土)、鳥取砂丘フィールドハウスを会場に第2回山陰海岸ジオパークサイエンスカフェ「宇宙産業から考える鳥取砂丘の未来とは」を開催しました。
講師は、xR、ロボット、AI等のICT技術で宇宙体験を創る株式会社amulapo 代表取締役CEOの田中 克明 氏が務めました。田中氏は日本の宇宙開発ベンチャー企業 株式会社ispaceにも携わっています。
講演では、世界の宇宙開発への投資状況や民間企業によるスターシップ打ち上げの技術進歩などについて、映像などを交えながら紹介し、近年話題となった「月探査への着陸ミッション」について、なぜ月への探査をこれほど急いでいるのかなどを分かりやすく説明しました。講演後、参加者は鳥取砂丘を舞台とした未来の月面都市をめぐる宇宙飛行士を擬似体験しました。ARグラスを装着した参加者は、目前に広がる未来の仮想宇宙空間の中、不安定な砂上を彷徨うように歩きまわり、非日常の体験を楽しみました。
最後に講師は、「宇宙産業ビジネスの可能性とポテンシャルを秘めた鳥取砂丘では、これから様々な研究者が集う地となる。そしてたくさんの人にチャンスが生まれ、誰もが宇宙開発への技術開発、実験を繰り返し、そのことにより、新しい産業創出の可能性が広がるはずだ」と結びました。
中学生から大人までの参加者からは、「宇宙に関心を持っていたのでとても楽しめた」「実際に鳥取砂丘で行われている宇宙産業創出の現場に関わる講師の話を聞く機会を得られ良かった」などの感想が聞かれました。
株式会社amulapo 田中 克明 講師
講演風景
エリアごとの体験ミッション
鳥取砂丘での宇宙飛行士擬似体験の様子