令和6年2月19日(月)に「公立鳥取環境大学を支援する会」と「鳥取市」、「本学」が共催する「令和5年度公立鳥取環境大学との産学官連携に関する懇談会」を鳥取市内のホテルで開催しました。この懇談会は、本学の取り組み事項や学生の研究活動等の成果について、地域の企業や自治体を中心とした方々と情報共有することで、本学と地域との連携を深めることを目的とし、毎年開催しているものです。
懇談会の冒頭に、主催者として、支援する会の西垣豪 会長、鳥取市の大野正美 経済観光部長、本学の江﨑信芳 理事長兼学長の順に挨拶を行いました。江﨑 理事長兼学長は、挨拶のなかで鳥取県、鳥取市、支援する会に対して日頃からお世話になっているお礼を伝えました。続いて、鳥取県子ども家庭部 中西朱実 部長の来賓挨拶がありました。
今回の懇談会では、本学からだけではなく支援する会の会員企業と鳥取市からも発表がありました。最初に、会員企業の菌興椎茸協同組合 常田孝一郎 代表理事組合長から本学と取り組んでいる「SDGs連携事業」の話しがありました。次に、鳥取市経済観光部経済・雇用戦略課 黒田洋太 課長補佐から「鳥取市の企業支援制度等」の紹介がありました。
続いて、鳥取県の「トットリボーン!使節団COP28派遣事業」で「国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)」に参加(※)した環境学部 甲田紫乃 准教授、4年 横山椋大さん、3年 三谷菜摘さんから、それぞれ発表がありました。甲田 准教授は、「脱炭素社会形成に向けた鳥取県の取り組みを教育の観点から考える」と題して、トットリボーンの説明や自身が講師を務めたCOP28に向けた事前研修の説明を行い、教育の観点からトットリボーンを考察しました。横山さんは、「日本人にとって気候変動とは何か」と題して、COP28参加を通じて得た情報をもとに、海外から見た日本の気候変動対策について説明し、そして日本の取るべき気候変動対策について話しました。終わりに「脱炭素社会実現に向けて、仲間を集め、ネットワークを構築して、鳥取から社会を変えていく」と力強く語りました。三谷さんは、「エネルギ-の視点から将来を考える」と題して、COP28の海外の方との交流のなかで特に印象に残った「原子力発電に対する考え」について紹介しました。そして、将来の日本について、地域ごとに脱炭素に取り組むことがキーになると話し、「鳥取県からアクションの波を起こす」と固く誓いました。
最後に、本学の田中洋介 理事兼事務局長から大学の近況報告を行い、懇談会を締め括りました。
懇談会後、部屋を移して、立食での交流会が4年ぶりに行われました。鳥取県、鳥取市、支援する会、本学教職員のほか、発表した学生2人も参加しました。大人たちのなかでも2人は、物怖じせず自身の意見を堂々と述べる等、参加者との交流を深めていました。
(※)COP28に参加する学生2名、教員1名が学長に抱負を述べました.
https://www.kankyo-u.ac.jp/tuesreport/2023nendo/1128/