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TUESレポート

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【SDGs】サステイナビリティ研究所が「“昆虫食”ってなに?~日本の昆虫食の歴史を振り返って~」を開催しました

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令和6年7月9日(火)にサステイナビリティ研究所で、SDGsカフェ「“昆虫食”ってなに?~日本の昆虫食の歴史を振り返って~」を開催しました。

まず、冒頭の講義において、今回のカフェを企画した学生が、現在主要なタンパク源となっている食肉の生産には持続可能性への危惧があり、将来タンパク質危機が見込まれていることから、食肉に替わるタンパク源として昆虫が期待されていること、食肉のように生産過程で温室効果ガスが発生することがないため、環境負荷の軽減につながり、SDGsの目標達成への貢献が期待されていることについて説明しました。
また、日本においては、13世紀頃の文献には昆虫食の記載があり、特に第二次世界大戦中にはイナゴや蚕(蛹)などの昆虫食が政府によって奨励されていたこと、現在では一種の嗜好品として食されていることなど、日本における昆虫食の歴史を説明した後、新旧昆虫食を試食しました。

試食したのは、古くからある昆虫食として、①イナゴの佃煮、②蜂の子の佃煮、③バンブーワームの3品、新しい昆虫食として、④コオロギあられ、⑤コオロギクッキー、⑥タガメサイダーの3品です。
①から③の昆虫食は、昆虫の姿形そのままで調理されていることから、試食した学生からは、「見た目が食べづらい」との意見がある一方、「イナゴの佃煮が一番おいしかった」との意見もありました。
④から⑥の昆虫食は、粉末にしたり、エキスを使ったりと、視覚的な嫌悪感を与えないよう配慮されていることから、一般の食品と見た目は全く変わらず、違和感なく食することができ、特に「コオロギあられ」は一番人気でした。

消費者の嗜好に合わせて、現在では様々な形状、種類の昆虫食が開発され、販売されていますが、一般化しているとは言い難い状況です。単純に拒絶するのではなく、SDGsとの関わりを理解した上で昆虫食と接することを、参加者に理解していただけたイベントとなりました。

01講義に熱心に耳を傾ける学生たち
02昆虫食の試食状況
06(左)あられ(右)クッキー