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TUESレポート

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令和6年度 第3回山陰海岸ジオパークサイエンスカフェ「ヒトの表情をめぐる動物行動学」を開催しました

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令和6年10月5日(土)、第3回山陰海岸ジオパークサイエンスカフェ『ヒトの表情をめぐる動物行動学』を本学で実施しました。講師は本学の小林 朋道 学長で、中学生から一般の方までたくさんの方が参加しました。開催前に小林学長は、参加者から、「今回のタイトルからどのようなことが語られ、ジオパークとどう関わってくるのかと期待に胸を膨らませている」という熱い視線を向けられ、学長就任後での講演会で、プレッシャーを感じながらのサイエンスカフェとなりました。

まず、講師から参加者へ、「ヘビを見たら、大半の人が“怖い”と感じるのはなぜか」「相手の特定の表情(喜び、怒り、悲しみなど)を見るだけで、相手がどういった感情であると理解(共感)できるのはなぜか」という問いかけから始まり、人は視覚から得た情報で様々な感情と結びつけ、共感を持つことができることや、そのメカニズムについてもじっくりと解説が行われました。講師はこれまでの動物行動学の研究から、ヒトを含めた動物が、感情を外に向けて行動(表情・身振り手振りなど)で表現することは、進化的なものが起因しているとした上で、その様々な表情が作られるまでが、脳内の回路で起こっていることも分かってきていること等について説明をしました。

最後に、ヒトが地球上で生存する中で蓄積された様々な体験や経験の記憶が、脳内の回路で進化し豊かな感情表現を生み、より相手との絆を強めることも叶えることになったと結びました。

講師 小林 朋道 学長
脳の回路を説明