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TUESレポート

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「第12回科学の甲子園ジュニア全国大会」に向けた研修会及び説明会が開催されました

令和6年11月10日(日)に「第12回科学の甲子園ジュニア(※)全国大会」に向けた研修会及び説明会が、本学の学生センター会議室において開催され、倉吉市立東中学校3名と鳥取大学附属中学校3名の計6名の中学生が参加しました。この日、参加した中学生は、8月19日(月)に鳥取県立福祉人材研修センターで行われた鳥取県大会において8校・15チーム(県内中学校の1・2年生45名が参加し、3人で1チームを構成)のなかを勝ち上がり、鳥取県代表として12月13日(金)~15日(日)にアクリエひめじ(姫路市文化コンベンションセンター)で開催される全国大会に出場します。

(※)
科学の甲子園ジュニア.
https://koushien.jst.go.jp/koushien-Jr/index.html

説明会では、初めに中学生から自己紹介があり、それぞれの名前とニックネーム、科学の甲子園ジュニアでの好きな分野(物理、化学、生物、地学、数学、情報)等について話しがありました。続いて、「神(紙)タワーを作ろう」と題しての簡易な頭の柔軟体操実技競技があり、中学生チームと引率教員チーム、保護者チームに分かれて競技に取り組み、見事、中学生チームが一番になりました。その後、鳥取県教育委員会の事務局の方から全国大会の概要説明があり、中学生は、注意深く聴き入っていました。

そして、全国大会が「筆記競技」と「実技競技」の別で実施されることから、研修会では、「情報関係(筆記競技)」と「理科関係(実技競技)」に時間を分けて行いました。情報関係は、人間形成教育センター 久保奨 准教授(副センター長)が、理科関係は、環境学部 千代西尾祐司 教授が講師を務め、どちらも中学生に丁寧な説明を行いました。

久保 准教授は、研修を通常の講義形式で行いました。まず、自己紹介から入り、自身が中学生・高校生の時に数学や理科、特に物理が好きであったこと等を話しました。そして大学の専攻、総務省での職務内容(新幹線用のトンネルに入ったこと)等や本学に勤めるまでのことを紹介しました。その後、全国大会の過去の問題を第1回から紹介し、第4回以降は、全てアルゴリズムの問題であることを明示しました。そこから、アルゴリズムとは何かを具体的な例を交えながら話し、そしてアルゴリズムを実際に考えるうえで必要となる基本構造(順次・分岐・繰り返し)、フローチャート(流れ図)、データ構造、配列等を説明しました。続いて、過去の問題にチャレンジさせ、実際に問題を解く時の考え方等を解説しました。最後に、まとめとして、内容の振り返りや問題に取り組むときに重要なこと、情報関係の問題の解決のヒント等を話しました。

千代西尾 教授は、中学生に実技競技を実際に体験させました。体験したのは、全国大会の事前公開実技競技でした。それは、斜面を駆け降りる台車がストッパーにぶつかった際の勢いを利用して、台車に搭載した飛行物体を遠くまで飛ばし、その飛行距離を競うものでした。競技は、5回のチャレンジにおいて最高距離を競う「ベスト部門」と、記録の良い方から4回の平均距離を競う「アベレージ部門」の2部門で構成され、2部門の結果によって順位を決定します。中学生は、時間を忘れて競技に熱心に取り組み、予定されていた時間を越えて、理科関係の研修を終えました。

その後、最後に「皆で頑張りましょう!!」の掛け声のもと、中学生は、やる気をみなぎらせました。この日の成果は、全国大会で発揮されます。

本学は、SDGsの17の目標のひとつである「4.質の高い教育をみんなに」に基づき、教育活動を行っていきます。

研修を行う久保 准教授
事前公開実技競技の説明を行う千代西尾 教授
事前公開実技競技に取り組む中学生①
事前公開実技競技に取り組む中学生②