10月26日、九州大学にて日本デザイン学会第5支部研究発表会が実施され、そこで磯野ゼミ4年生の李さんが、現在、卒業論文研究として進めている研究内容を報告しました。李さんが取り組んでいる研究内容は、鳥取の伝統文化を魅力的・効率的に再構成し、訪日観光客に伝えるWEBサイト「鳥取の伝統文化観光WEBサイト」の開発です。
近年の訪日観光客は、観光情報をネット上のものに頼る傾向にあります。しかしながら地方の観光地において、ネット上の観光情報は分散、偏在し、またやたらに詳しすぎるものもあればわずかタイトルだけのものであったり、さらには古すぎて不正確なままにされているのが現実です。鳥取も例外ではありません。そこで本研究では、鳥取に来る訪日観光客が特に関心を持つその伝統文化について、ネット上の観光情報を分かりやすく整理し統合して提示するWEBサイトをつくることを目的としました。
本研究発表においては、8割程度完成したWEBサイトを示しながら説明しました。会場から多くの質疑と関心をいただくことができ、本研究の意義および可能性を確認することができました。例えば、他の地方でもやはり同様の問題があり、このWEBサイトデザイン、考え方を応用することができるだろう、ぜひモバイルサイトの構築も進めてほしいなどの意見・アドバイスをいただきました。さらに今後の共同研究の可能性の話もいただきました。
今回の貴重な機会をもとにして、これから年度内の本WEBサイトの完成と卒論提出に向けて、さらに調査や詳細の開発を進める予定です。
(経営学部 教授 磯野 誠)